Tidbits stream 17 腰椎椎間関節症
背骨は前方にある椎間板と、後方にある2つの椎間関節がセットとなり、積み木のように上下に重なっています(図1)。
また1つの椎間板と2つの椎間関節の3点が連動することで、背骨の屈伸や捻りが可能になります(図2)。
しかし椎間板に不具合が生じると、椎間関節に負荷がかかり関節軟骨がすり減ります。そのうち積み木のバランスが変わり、図3のように不安定な状態となります。
ここで人間の自然治癒効果が発揮され、椎間板周囲に骨棘ができたり椎間関節が変形したりすることで、不安定な積み木は安定化していきます(図4)。この変化は年単位で生じるもので、変化している時期は腰部の違和感や疼痛があります。しかし、その後、骨棘形成や関節変形が進むと症状は一旦落ち着きます。しかし、変化しているときに安易に痛み止め飲むと、問題解決が先送りされ次の変化に移行します。
膝の軟骨が擦り減ると炎症が生じて膝に水が溜まり痛むように、椎間関節も軟骨が擦り減り炎症が生じれば痛みを引き起こします。椎間関節炎による疼痛は、背骨の正中から2~3cm外側に500円玉大の範囲で痛み、背骨を反らせて捻じるとキリッとした痛みが出ます。時にお尻や太ももの外側や裏にまで、痛みやしびれ感が生じることもあります。
まず、あえて痛み止めを飲まずに痛みが生じる動作を行い、原因となる動作を特定しましょう。次に、なるべくその動作を避けて他の動きで代用する工夫をしましょう。症状が強い場合は、椎間関節に痛み止めを注射する椎間関節ブロック(椎間関節ブロックを行う施設は限られますから確認が必要です)を行うこともあります。長期的には、腰~骨盤にかけてのストレッチを行い、局所にストレスが集中しないようにしましょう。
