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Tidbits stream 19 腰椎不安定症 

[2026.03.05]

 腰椎不安定症は、椎間板変性、骨折などによる椎体変形、背骨周囲の筋力低下によって、椎体と椎体の間がぐらぐらした状態となり、正常な動きが出来なくなるものです(図1,2)。

 

 

通常は前・後屈時に椎間板後方距離(赤線)は変化しませんが(図3)、

 

不安定椎体では前屈時に椎間板後方距離(赤線)が拡大します(図4)。

 

 腰椎不安定症の症状は、“ふわっ” とした症状です。症状がある時と無い時、程度が強い時と弱い時があります。具体的には、前かがみから元に戻そうとしたときに腰痛に襲われる感じ、動きだすとき腰痛が悪化しそうな不安感など、“何とも言えぬ感覚” です。特に、起床時や疲れたとき “腰がしゃんとしない” が、しばらくすると落ち着くので、病院に行くほどではないという雰囲気があります。 

「self-limited disease(自己限定性疾患)」で説明したように、しばらくすると椎間板周囲の骨棘形成や椎間関節変形によって不安定な状態は改善されるため、腰椎不安定症は和らぎます(図5)。

 

しかしその骨棘や関節変形、椎間孔狭小化が、腰部脊柱管狭窄症や椎間関節症、腰神経障害などの、新たな症状を出現させます(図6)。

 対処方法としては、不安定なものをさらに不安定化させない工夫と、不安定をより安定化させる工夫です。経験的に症状が出やすい作業時はコルセットをつけて行うこと、背筋の筋疲労を起こさせないよう作業は小分けにすること、起床時や同一姿勢を取ったあとの硬くなった脊椎周囲筋をストレッチで積極的にほぐすことなどです。

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