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Tidbits stream 22 腰椎すべり症 

[2026.04.07]

 腰椎すべり症は大別して、腰椎変性すべり症と腰椎分離すべり症の2種類に分けられます。

 

 変性すべり症は加齢に伴って椎間板や椎間関節が変性し、腰椎が正常な位置から前後にずれることで生じます(図1)。一方、分離すべり症は若年期の運動負荷によっておこる腰椎の疲労骨折が原因と考えられ、その後、変性すべり症と同様に腰椎が正常な位置からずれることで生じます(図2)。

 これらのすべり症は、様々な症状を引き起こすきっかけとなります(図3)。脊柱管内の椎間板や靭帯が歪めば、腰部脊柱管狭窄症となります。また変性した椎間板が不安定に動くと、腰椎不安定症を生じます。また後方の椎間関節の軟骨がすり減ると、椎間関節痛が生じます。上下椎体がずれ神経孔が狭まると、腰神経が刺激されて坐骨神経痛が発症します。

 通常は、日常生活を工夫することで症状は和らぎますが、下肢運動麻痺や膀胱直腸障害、強い間欠性跛行で日常生活に支障が出れば手術を検討すべきです。しかし現在、すべり症の手術は金属で固定する方法が主流ですから、身体にそこそこの侵襲があります。よって、手術のメリット・デメリット(取れる症状、取れない症状)など、執刀医に納得できるまで説明してもらうことが重要で、決して安易に手術をしないことをお勧めします。

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