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Tidbits stream 21 コーチング

[2026.03.27]

医療は “教育・指導・指示” から “コーチング” へ

“コーチ”といえば、運動クラブのコーチやアメリカのファッションブランドが頭に浮かびますね。

 コーチの語源は「馬車」です。馬車が「大切な人を目的地まで送り届ける」役割を担っていたことから、後に「人の目標達成を支援する」という意味で使われるようになりました。

 近年、大学受験業界で急速に存在感を増しているのが、「武田塾」です。授業をしないことで有名ですが、何をするのかと言えば、まさに「コーチング」です。

 私が高校生だった40年前と比べ、参考書のレベルは格段に上がり、いろいろな選択肢があります。よって、わざわざコストがかかる授業をしなくても、受験生が優良な参考書を勉強すれば、ちゃんと成績が上がる状況です。しかし、あまりにも参考書が多く何を使えば良いか迷いますし、いつどの参考書をどうやって使うかが問題です。そこで、この塾は、本人の実力を見極め希望大学を設定し、適切な参考書を選び、具体的なスケジュールを組みます。そして模試結果を見て現在の位置を再確認し、問題点を洗い出し目標を再設定するなど、大学受験での戦い方を教えているのです。すなわち、「受験生を目的とする大学合格まで送り届ける」、“コーチ”なのです。

 さて、医師の仕事は、患者を診察、診断し、治療することです。治療の手法として、一般的には「教育、指導、指示」が主流です。しかし、これは 医師 ⇒ 患者 の一方通行になりやすく、また医師は自己満足に陥ることが多く、この場合は治療効果が半減します。

 当院では、「コーチング」という手法を採用します。 これは 医師 ⇔ 患者 の双方向の関係です。 一方的に指示するのではなく、患者さんの置かれた状況を考慮した治療法を提案、選択し、定期的に効果判定を行い、場合によっては治療法を再検討します。すなわち、これは健康に暮らしていける場所まで伴走する、コーチ(馬車)なのです。

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